IPA「基本情報技術者試験」受験録
IPAの「基本情報技術者試験」 (2019年春期) を受験してきました。
なんでも経済産業省管轄の国家試験で、官報公示までされるらしい。よくわからないけどすごい。 厚生労働省の某国家試験は受験資格が残念ながらまだないけれど、こないだ国試受けてきたって言ってもたぶん嘘じゃないわけです。だからどうしたって話ではありますが。
今回はその受験録です。
受験申込〜当日まで
申込
特に何も目的などはないんですが、2月のBioinfo会でNさんが情報処理技術者試験のポスターを持ってこられ、締切直前だったこともあり、何となくその場の勢いでぽちる。
試験はレベル1から最上位の4まで区分があり、これも何となく弱気にレベル2の本試験を選択。
会場変更
試験会場は阪大豊中キャンパス。
…のはずが、なんか遠くの方の某大学に変更。ちょっと気力を削がれる。
試験勉強など
結局、何もしませんでした。
勉強も過去問調査も一切無しのガチンコ (?) で本番に臨みます。
(そもそも試験受験の目的って半分以上はそれを口実に勉強することだと思うので、何やってるのかよくわかりませんが。。)
試験当日
昨夜も競プロの出来は微妙だったけど、検討はほどほどにして寝たよ。
午前試験(9:30〜12:00)
- 4択問題が80問。ひたすらマークしていく。
- 常識で解けるような問題も多い。 第1問「10進数の7÷32の結果を2進数表記したものはどれか」…高校入試かな?
- とはいえ、1/4くらいは確信がもてない/よくわからなかった。 第71問「IoTの応用事例のうちHEMSの説明はどれか」…知らないよ、ごめんね [注1]。
- でも結局は4択だからね。期待値的に8割以上はあるはずだよ [注2]。
見直す気力も沸かないし、お昼が気になるから午前試験は途中退出。 近くにラーメン屋さんを見つけてがっつり食べてきたよ。眠い。。
午後試験(13:00〜15:30)
- 4択は少ないけど、やっぱり全問択一式。要求知識は午前より少なくて、問題文や選択肢の読解力が一番のポイントっぽい気がする。 ちゃんと読んで理解できれば答えられる問題がほとんど。
- 「変更管理会議において、仕様変更依頼が採用された場合、担当PMは( )する」…うん、辞任…と、、あれ?選択肢にない? 「仕様変更依頼の内容をプロジェクト計画に反映させて更新」か、、記述なら死んでたよ。
- 「ソフトウェア開発」という5言語から1題選択のセクションがある。
C、COBOL、Java、アセンブラ、表計算。…あれ??Pythonどこ? [注3] どこ?軽くパニック。 何回探しても出てこないから、しぶしぶCを解く。 レベル的には、昔のセンター試験(N88-BASIC)よりはちょっと上くらい? - 結局、午後は午前より出来がよくて、9割あるんじゃないかな、たぶん [注2]。
そんなわけで終了。午後試験はちゃんと最後までいたよ。 マークがずれたりしてなければ合格だと思う。 結果発表は1ヶ月後。全部マークシートなのに長いねえ。
全体を通しての感想
この試験の合格基準は午前午後とも各60%です。 僕は理数系出身の学士編入生で、この種の試験には医学部生の中でも強い方だと思います。 しかしそれを差し引いても、少なくともボーダー60%の試験としては、難度がきわめて低いと言わざるをえません。
ですので、情報処理技術者試験に興味があっても、能力証明という意味ではレベル2の本試験は会員の皆さんにお勧めしません。 レベル3の応用情報技術者試験を検討してみてください [注4]。 尤も、午前試験の超高得点はそんなに簡単じゃないと思うので、勉強してみるのは悪くないかも。 そのあたりは統計検定準1級などと似ていると思います。
何はともあれ、基本情報技術者というよくわからない肩書き(国家資格?)を手に入れました(たぶん)。 おしまい。
注記
注1 : HEMS
HEMS = Home Energy Management System.
注2 : 試験結果 (2019.06)
試験結果開示は午前80.00点、午後95.00点。 ほぼ手応え通りながら、午前試験でわからなかった部分は本当にランダム回答の正答率しかなかった模様。。
注3 : Python導入 (2019.11)
2020年春期試験から、COBOLが廃止されPythonがめでたく導入されることになりました。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20191028.html
注4 : 応用情報技術者試験 (2019.12)
その後、秋試験で受験しました。 こちらの記事にて。
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